発情
- 雌は生後7~11ヶ月ぐらいで最初の発情があり、以後はだいたい半年ごとに(年2回)規則正しく発情があります。
- 雌は発情すると落ち着きがなくなり、外陰部が充血して大きくなり出血します。発情の期間は2~3週間程度です。
●交配
- 交配は体が成熟してしまう2才ぐらいから6才ぐらいまでのあいだにするのが適当です。交配前に、妊娠出産するのに問題ないかどうか病院で診察してもらいましょう。
- 交配前の母犬に、虫下しや混合ワクチンの接種をしておきましょう。
- 交配する時期は発情が始まって10~15日目ですが、より確実に排卵を知るために、発情徴候に気づいてから7~10日目に病院で検査をして交配する日を決めましょう。
- 排卵率や発情徴候の強さを増強するため、発情の徴候が見られてから交配するまでの間、食事を5~10%程度増量します。
●妊娠
- 妊娠期間は約63日(9週間)です。交配して最初の1ヶ月は、食事も運動も通常と同じでかまいません。後半の1ヶ月は、子宮内の胎児が急速に大きくな り母犬の胃を圧迫するので、栄養分の良いものを(カルシウムなど不足しないように)少量づつ数回に分けて与えて下さい。運動は危険のない程度にとどめま す。
- 交配して30~35日目になったら超音波検査で妊娠しているかどうか検査します。
- 交配して55~60日目にはレントゲン検査で胎児の数、分娩の難易度などを、また超音波検査で胎児 が元気かどうかを検査します。
●出産
- 出産する場所は母犬が最も落ち着ける場所でなくてはなりません。人の出入りの少ない、できるだけ静かな場所においてあげて下さい。母犬と子犬が一緒に入れるくらいの段ボール箱か脱衣カゴなどにタオルを敷き詰めておいてあげると良いでしょう。
- 出産前日には、床をごそごそするような”巣作り”と呼ばれる行動が見られます。”巣作り”が見られたら病院に連絡しておきましょう。
- 最初の子犬が出ると通常30分~1時間間隔で出産します。間隔が2時間以上あくようなら病院に連絡、6時間以上あいたら病院に連絡してつれてきて下さい。また緑色のおりもの(胎盤)が出て子犬が産まれない場合は、すぐに病院に連絡してつれてきて下さい。
- 生まれた子犬の指を見て下さい。特別の犬種を除いて、後ろ足の指が5本あるのは異常です(正常では前足は5本、後ろ足は4本です)。ほおっておくと爪 が巻き込んだりして大変困ります。生後3~4日目遅くとも1週間目までに病院で切除してもらいましょう。また断尾の必要な場合も生後3~4日目までに病院 に連れてきて下さい。
- 産後の食事は出産後1週間は5割増し、泌乳のピークとなる2週目から4週目では通常の2倍から3倍与えます。また授乳中はカルシウムと水分を充分に与えて下さい。
犬のお産チェックリスト
交配
●交配日の決定発情が始まって7~10日目に病院で検査
妊娠
●検査①(交配30~35日目)
超音波検査・・・妊娠しているかどうか
●検査②(交配55~60日目)
レントゲン検査・・・赤ちゃんの数、逆子かどうか、
●自然分娩できそうかどうか
超音波検査・・・赤ちゃんが元気に育っているかどうか
●食事
最初の1ヶ月・・・いつもと同じ
後半の1ヶ月・・・少量づつ回数を分けて
(カルシウムを不足させないように)
出産
●巣作り
床をごそごそし始めたらお産が近い、病院へ連絡を!
●注意!!
緑色のおりものが出て、子犬が出てこないとき ・・・すぐに病院に連絡して連れて行く
●お産の間隔
2時間以上・・・病院へ連絡
6時間以上・・・病院へ連絡してすぐに連れて行く
●子犬 後ろ足の指が5本以上ある場合・・・生後3~4日目
(遅くとも1週間目まで)に病院で切除
断尾する場合・・・生後3~4日目(遅くとも1週間目まで)に病院で処置